置碁に出てくるハメ手
こんにちは!!今回紹介するのは、大泉書店【出版】、林海峯【著】
「置碁 ハメ手破りの急所」です
本書のフレーズとして面白い文書がありましたので引用します。
いやらしい白をやっつけろ
自慢じゃないがあまり強くない。
だから誰と打つにも、たいていいくつか置かされる。
置いて打って一番シャクにさわるのは、白がインチキをしてくることである。
インチキとわかっていても、強くない悲しさ、なかなかやっつけるわけにはいかない。
いよいよシャクにさわり、頭に血がのぼって負けてしまう。
この本は、白の打ってくるいやらしいハメ手を、ことどとく粉砕させようとする本である。
いわば正義の味方、弱者のバイブルである。
これさえあれば、もう安心だ。
善良なる囲碁ファン諸兄よ、本書を強力なタテとして、悪ラツなる白軍どもをアッといわせてやろうではないか。
なんだか闘志が沸いてきましたね(?)
置碁で何が何でも勝とうとする人は、インチキ・ハッタリ・騙し手なんでも繰り出してきます。
置碁のハメ手に泣かされている人は多い?
ハメ手と言えば互先の型も数多くありますが、イメージとしてはやはり置碁で上手が繰り出してくる方が強いのではないのでしょうか?
碁を始めた人が、初めてハメ手にかかるのも置碁の場合がほとんどでしょう。
実際私も昔、囲碁を習った公民館の子供教室で、9子8子置かされてハメ手を連発してくるおっさんに毎回しごかれていました(笑)
上手もしっかり勉強しておきたい
置碁のハメ手は下手の立場の人が勉強するのはもちろん、これから上手の立場になる人もしっかり勉強しておく方がいいです。
もちろんこれで下手をイジメなさいと言っているわけではありません(笑)
置碁専用のハメ手といっても出てくる筋は互先の碁でも応用することができるので、手筋の勉強になります。
また下手を指導する時に、ハメ手対策をしっかりと教えられると下手からの評価は上がるでしょう。
目次
- 第1部:ツケノビ定石のハメ手
- 第2部:ハサミと両ガカリのハメ手
- 第3部:大ゲイマ受けのハメ手
- 第4部:小ゲイマ受けのハメ手
- 第5部:一間トビ受けのハメ手
- 第6部:その他の幻惑作戦
本書は置碁に出てくるハメ手、つまりは星のハメ手を50型揃えて解説しています。
内容紹介
↑第5部のハメ手です。有名な型ですね。白8で一路左に打つ型もあります。
しっかり白の横暴を咎めることができますか?
↑とにかく出れるとこを出て、切れるとこを切るような俗な打ち方ではあっという間に白の思うつぼに・・・。
↑続いてこのような進行になると、封鎖された上に黒地は上辺がスソ空きでそこまで大きくないのに対して白の厚みは鉄壁です。
左上のハサんだ黒石も泣いています。
まだ黒1と打つ方がまだマシですが、やはり白に封鎖されて外勢を張られます。
黒地もAの味があって不気味です。(白B、黒Cの交換をしないのはAの三々の味を残すため。)
↑黒1から5,7が手筋で正解。まず単に3に切っている手が大事(無駄に白を固めていない)なところです。
この図の変化図やその後の図が気になったら本書を読んでくださいね。
↑そのほかのハメ手の型を参考程度に載せておきます。(すべて黒番です。)
置碁のハメ手は早めに克服しましょう!
置碁のハメ手は5級~初段ぐらいになれば、ある程度は身につけておきたいですね。
もしあなたが上手と打っていて、"ウソ臭い手"、"インチキ臭い手"を打たれてるなと感じたらハメ手の勉強をする時期が来たということです(笑)
まとめ
対象棋力:5級以上
評価:B