ヨセの手筋集
こんにちは!!
今回紹介するのは、誠文堂新光社【出版】、大竹英雄【著】
「ひと目でわかるヨセ」です。
アマ同士の碁ではヨセで10目20目ひっくり返ると言われます。
私が実際見てきた中でも、アマ高段者ですらプロやアマ強豪相手にそれくらいは平気でヨセられます。
ヨセが疎かになりがちなのは一般アマの共通点でしょう。
視点を変えればヨセが強くなれば碁敵やライバルに差をつけることが可能ということです。
ヨセが強くなる方法の一つに、ヨセの手筋を身につけるというものがあります。
普段実戦で打っているヨセよりもさらにお得な打ち方がある事を知ることができます。
実戦に良く出てくるヨセの手筋は覚えてしまうのが一番効率がいいです。
本書では実戦に役立つヨセの手筋問題を収録しています。
目次
- 第1章:基本問題
- 第2章:応用問題
内容紹介
↑白が1線をハネツギした形です。
次に白から切る手があるので一手必要なのですが、あなたらならどう守りますか?
どう守っても一緒だと思ってはいけません。
↑黒1や黒Aと打つ人のなんと多いことか(笑)
白2と打たれもう一手黒地に守りが必要です。
また白2の一路上に1目できそうな形で、しかも白の先手。
私の経験上県大会常連クラスでも手拍子で失敗図の手を打つことが少なくないです。
こんなところで無条件で1目2目と損をしていては勝てる碁も勝てませんよ。
↑黒1とここに打つのが正解。
なんとなく違和感のある手かもしれませんが前図とは地だけで2目ほど変わってきます。
実戦でノータイムでここに打つ人は「お、強い人だな」と私は思います。
こういう細かいヨセの手筋は地味ですが大事なところですね。
ヨセを舐めてはいけない!
問題図を見てどう思いましたか?
「重箱の隅をつつくような話しやがって」と軽視するようでは囲碁は強くなりません。
一カ所では1・2目ほどのヨセの損も、チリも積もればかなり大きくなります。
「中盤までは優勢だったのに数えたらなぜか足りない」とよくなる人は、そもそも形勢判断そのものが間違っているか、ヨセが稚拙であるかの二択である可能性が非常に高いです。
囲碁が強くなりたい人はヨセをしっかりと勉強しましょう。
特にこれまでヨセの勉強をしたことがないような人が、本格的にヨセの勉強を継続することができれば自分でも驚くほど囲碁が上達していくと思います。
最初の内はツライかもしれませんが慣れてしまえば楽になりますよ。
まとめ
対象棋力:3級以上
評価:A