県クラスの定義は難しい代表
囲碁用語というわけでもないのですが、囲碁界では「県代表クラス」という単語がよく使われています。
棋書にもよく使われる表現です。
しかし正式な定義というものは存在しないはずで、人によって異なるイメージでしょう。
「県代表」なら実際に代表になった人を指すのですが、これに「クラス」がつくので曖昧さが出てくるのですよね・・・。
定義の一例
- 実際に県代表になるレベルから、県大会でベスト4や8常連でも該当する。
いわゆる県大会上位レベルであれば・・・という感じですかね。 - ネット碁で○段あれば該当する。例えば東洋囲碁8段、幽玄の間8段など・・・
ネット碁の段位は指標としてよく使われますね。
後述しますが地域ごとの格差がなく、ある程度信頼できるからでしょう。 - 県代表になる人に3子置くレベルでも可?
私の地元の話になるのですが、実際の県代表を相手に3子置く人達でも、碁会所や地元新聞の囲碁欄などで「県代表クラス」とされているのをよく見ます。
これについては他の地域ではどうなっているのか興味があります。
私の定義
ちなみに私は「実際に県代表になる人と棋力がほとんど変わらないレベル」という意味と捉えています。
イメージとしては2子置いたら勝ち越すくらいの差ですかね。
しかしここで新たな問題が出てくるのですが、「県代表」というのもかなり幅が広く、いわゆる「弱い県代表」や「強い県代表」が存在するのです。
私なんかは弱い方に分類されます。
また地方の県代表常連と比較して、力量では互角かそれ以上の打ち手だけど、層の厚い都会の中で埋もれている人はたくさん存在します。
これらの地域格差については別記事で詳しく書く予定なのですが、一昔前は地元のアマ三大棋戦(アマ名人・アマ本因坊・世界アマ選手権)の代表に東洋囲碁5・6段レベルがなっていました(笑)
アマのレベルは年々上がってきているので、現在ではなかなかそういうことは起きないですが。
・【囲碁】アマの地域格差について
ネット碁を基準にするのが無難
やはりネット碁を指標にするのがわかりやすいと思います。
そこで私のもう一つの「県代表クラス」の定義ですが、「野狐・東洋囲碁の7段で勝ち越すのが県代表クラスの下限」らいではないのかな~と思っています。
別のネット碁の幽玄の間でしたら8段に近い7段といったところでしょうか。
実際私の地元でもそのレベルの人がたまに県代表になっていたりしました。
人や地域・年代によって変わる
結局「県代表クラス」の定義は、人・地域・年代によって変わってきます。
しかし現在ではネット碁の段位がある程度信頼できる指標としてあるので、昔に比べたらかなり可視化しているのではないでしょうか。
もし「県代表クラス」の定義について読者さんの意見や、「地元やまわりではこんな感じだよ~」というのがあったら、是非コメント欄に書いてください!