囲碁はどれくらいお金がかかるか?
囲碁というゲームは、趣味としてはお金があまりかからないことが一つの売りになっています。
たしかに碁会所などは一日遊んで、地方なら500円前後、都会でも1000円前後のところが多いです。
子供はともかく大人にとっては、遊びでこの値段ならお手軽と言えるでしょう。
また、場所によっては月謝数千円程度の教室、さらには年会費数千円程度でやっているサークルなどもあります。
「そこまで強くならなくていいから程々に楽しみたい」という人はそこまで出費はないでしょう。
強くなろうとするとお金がかかる
では碁打ちでも並み以上の棋力(高段者以上)を目指す人はどうなるのでしょうか?
人によっては碁会所の実戦だけでその域に達する人も結構います。
しかし大半は打ってるだけでは上達の壁にぶつかり、上手(指導者・先生・師匠)に指導を受けたり、勉強用の教材=棋書を購入することになります。
私はこれといった師匠はいなくて、棋書だけで強くなったタイプです。
余談ですが、私みたいな理論派タイプは得てして力碁の実戦派タイプにねじ伏せられる傾向があるようです(笑)
棋書購入費用の目安
さてまず棋書購入にかかる費用ですが↓の図にまとめてみました。
「一般的な棋書」というのは本屋に打っている大抵の本です。
1500円前後がボリュームゾーンになっている感じですね。
マンガやラノベが500円前後なのと比較しますと、高く感じちゃいます。
「一般的な棋譜集」とは、10~50局位収録されている、やや大きめな本というイメージでしょうか。2000円~3000円ぐらいが多い感じがします。
「プレミアがついた棋書」ですが、一般的に囲碁の本というのはすぐに絶版になります。
そして絶版になった中に評判の高い本があると、そいつの値段がやたら高騰するのです。
有名な例をあげると、古典詰碁5作、「加田詰碁」や、新版が出るまでの「基本死活事典 上巻(趙治勲)」等です。
これらは定価の5倍以上の値段がついていたりしました。
「豪華版打碁集」とは、「秀策全集」や「怒涛の譜」などですね。
定価だけでも数万するのに、さらに絶版になってプレミア価格になったものもあり、巻数の多い全集は10万を越している物もあります(!)
豪華版打碁集はともかくとして、普通の棋書ですら一冊1500円程度するのです。
これを10冊、20冊と買えばすぐに数万吹っ飛びます。
私も現在300冊近くの棋書を所有していますが、一体いくら費用がかかったのやら(笑)
上手(指導者・先生・師匠)に習う費用
次に上手に習った場合の費用ですが、これは千差万別で一概に示すことはできません。
普通のアマ高段者なら月謝一万円前後で教えてくれる所もあります。
しかしもっと上のアマ強豪や囲碁インストラクターに教えてもらおうとすればさらに値段は上がります。
プロに教えてもらった場合は言わずもがなです。
最近ではネットを使った指導を行っている人も多く、いろいろな形態があるみたいなので、自分に合った方法と値段を探すことが大事になってきます。
その他の費用
上記二つは囲碁を強くなろうとすると必要になってくる主な出費です。
この他にも大会の参加費、それに伴う交通費・宿泊費等かかります。また有料のネット碁もあります。
お金だけかければ強くなるわけではない
囲碁の上達のためには、お金をかけることは重要というか必須になってきますが、それだけでいいわけでは当然ありません。
結局は本人の努力が最後にものを言います。
私は今まで、本はいっぱい購入しているが実際には読んでいない人も結構見てきました。
またプロに大枚はたいて何度も指導してもらっても、自分で努力できない人は一生上達することはありません。
終わりに
囲碁が強くなるためにはそれなりの出費が必要になってくる事を説明しました。
またお金をかけるだけではなく、自身の努力も必須ということになります。
私は囲碁という趣味に、これまでお金や労力をかなり費やしてきましたが、後悔したことはありません。
皆さんも自分の目標や妥協点を設定し、後悔しないお金と時間の使い方をしてください。