小目定石周辺の新手・ハメ手の解説集
こんにちは!!
今回紹介するのは、山海堂【出版】、呉清源【著】
「呉清源のこの手ご用心[小目編]」です。
今回紹介するのは山海堂出版、呉清源 著
のシリーズになります。
囲碁を打つにあたって、小目は主役級の存在です。
そして小目からはいろいろなハサミがあり、極めて多くの定石があり、その定石の裏や構造に、思いがけぬ危ない変化が秘められているものです。
普段からの研究をしっかりしておかないと痛い目に遭う確率が高いということですね。
私が小目の勉強を本格的に行うようになったのは、3段くらいの時からでした。
それまでは星の基本定石だけを覚えてなんとかやっていたわけですが、流石に有段者になるとそれだけではキツいものがありました(笑)
小目にカカるのが怖くて打てない時期とかありましたからね。
本書では、小目の定石周辺の従来の型及び・ハメ手や新手などを詳しく解説しています。
内容紹介
- 「大きくあおる大ゲイマ」:プロも打つことのある奇妙な手で、頑張っている分薄くもあり変化も多いです。
昔NHK杯で見た記憶があるくらいには流行してたのですが、難しいわりにあまり有力ではなかったからなのか、いつの間にか消え去りました。 - 「鈴木憲章さんの珍手」:昔の関西棋院のプロが呉清源プロに打ったという手です。
普通はよくない手ですが、どう対応しますか?
ちなみに呉清源プロはしっかりと正しく対応しました。 - 「体当たり木谷流の一発」:これは木谷実プロが打ちだしたものになります。
知っている人は少ないのではと思いますが、どのような変化になるでしょうか?
初めて見る人は戸惑うかもしれませんね。 - 「大ゲイマからチキリの掛け」:ハザマが気になる形ですが、すぐに突くのはよくありません。
冷静に打てば悪くはならないとしたものでしょう。
高段者向けの難易度
全104型と非常に量が多く、現在の棋書と比較しても内容の濃いものになっています
難しい定石も多数あり、アマ高段者の棋力を要求されるでしょう。
小目の基本定石を理解しているのが前提条件となるような感じですね。
しかし実戦で役立つ内容であり、定石通になりたい人は是非読んでもらいたいです。
相手が仕掛けてくる場合も当然考えられるので、その対策になるというだけで読む価値があります。
まとめ
対象棋力:5段以上
評価:A