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ハメ手 棋書

「ごまかし手辞典」~上手の横暴を許すな!!

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「ごまかし手=ハメ手」の解説本

こんにちは!!
今回紹介するのは、棋苑図書【出版】、韓国棋院【著】
「ごまかし手辞典」です。

碁におけるハメ手やごまかし手のワナを仕掛けるのは、言い換えれば詐欺のようなものです。
相手を幻惑するためには、それなりの餌が必要になります。
餌というモノは概して小さいことが多く、ミミズ一匹で魚や、エビで鯛を釣るようなものです(笑)
詐欺事件において、世間の一般的な見方は「詐欺をした方が悪いのは間違いない。しかしやられた方も良いとは言えない。小さい利益(餌)に目がくらみ、詐欺に引っかかったのだ。」・・・です。
少なくとも盤上においては、ハメ手に引っかかるのは騙された側の責任になります。
本書は、そんなハメ手・ごまかし手に対する正しい応手を学ぶことができます。

目次

  • 第1章:星のごまかし手 第16型
  • 第2章:小目のごまかし手 第11型
  • 第3章:高目のごまかし手 第9型
  • 第4章:目はずしのごまかし手 第8型

内容紹介


↑第1章から一部を選出しました。
「左右同型、中央に手あり」:道策のハメ手として有名な形ですね。
星からオオゲイマに受ける事自体ごく稀になってはいますが、筋の勉強としてはとても役立ちます。
「碁は手順なり」:三々が空いているのにこんなところに置いてくるのは怪しすぎますね。
騙されないようにしてください。
「餌を投げてきた」:白4となんとなくツケてきましたが、いろいろな思惑があります。
正解手は平凡な一手となりますが、実戦ではなかなか冷静に打つことができないものです。


↑第2章から一部を選出しました。
この3つの中だけでも打たれたことがある人は多いかもしれません。
実戦によく出る定石から派生する形が多いのが特徴です。
「典型的なワナ」:黒1のカケに白2とはまさにハメ手臭がプンプンします(笑)
通称「18目のハメ手」として有名な型で、ハマった時のダメージはかなりあります。
「初段突破のワナ手」:無理矢理な切断に見えますが、実はハメ手と言うよりは裏定石に分類されるべき型で、正しく対応しても白もそれなりのワカレになります。
「昇天できなかったイムギ」:ナダレ定石の途中ですが、白6はいくらなんでも無理手です。
私はこの手は実戦で未だ打たれたことがありません。


↑第3章から一部を選出しました。
高目からのハメ手は難解型が多いです。
また奇をてらったものもあり、油断できないです。
「古典的なワナ」:それなりに有名なハメ手で、落ち着いて対応すれば悪くなりません。
「甘く見てはいけない」:白1はハサミとしてはやや遠いですが、どう対応しますか?
「カドの強手にご注意」:実戦で打たれたら相手がビックリすること請け合いです。
地味にしぶといです。


↑第4章から一部を選出しました。
ハメ手といえば目はずしが花形です。
大斜定石を筆頭に数多くの難解型があります。
覚えるのが大変な人は、回避型・簡明策などをいくつか覚えているだけでも安心です。
「意外と手ごわい」:白3は黒2の一路上にハネれば無難です。
この後どうなるでしょうか。
「代表的なワナ」:これも裏定石に分類される型で、実戦に出てくる頻度も高いので勉強しておいた方が良いです。
私はこれで痛い目に何度も遭いました
「ハザマを空けるワナ」:有名なハメ手で、これは知っている人も多いかと思います。

ごまかされない打ち手になろう

上手が放ってくるごまかし手にやられないようになれば、怯えずに堂々と碁を打つことができます。
逆に上手の立場の人は下手を試す意味で打つのもありかもしれません。
また手筋を学ぶ効果もありますので、興味がある人は是非見てください。

まとめ

対象棋力:初段以上
評価:B

-ハメ手, 棋書

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