こんにちは!!
今回紹介するのは、棋苑図書【出版】、金成龍・金世実【著】
「アルファ碁手法の解析」です。
現在囲碁AIが多用している「ダイレクト三々」や「一間受けにノゾキ」などの手法は、AlphaGoMaster(アルファ碁マスター)が打ち始めました。
登場した当初はなかなか人間は受け入れられなかったのですが、有力な手法であることや運用方法などを解明されて、今ではプロアマ問わず広く打たれるようになりました。
本書では主に「AlphaGoMaster」同士の対局を扱い、人間との対局も一部含まれております。
それらの中で、AlphaGo特有の手法を選び出し解説しています。
目次
- 第1型:いきなりの三々侵入1
- 第2型:いきなりの三々侵入2
- 第3型:アルファ碁特有のタイミング
- 第4型:アルファ碁の新手
- 第5型:実利を稼いだ後のサバキ作戦
- 第6型:隠されたアルファ碁の意図
- 第7型:アルファ碁の奇抜なツケ
- 第8型:アルファ碁の派手な動き
- 第9型:一間ジマリにツケ
- 第10型:見慣れぬハサミと簡明な処理法
- 第11型:アルファ碁の積極的な手法1
- 第12型:アルファ碁の安定した手法
- 第13型:アルファ碁の素晴らしいサバキ1
- 第14型:アルファ碁の素晴らしいサバキ2
- 第15型:アルファ碁の面白い応手打診
- 第16型:アルファ碁の積極的な手法2
- 第17型:アルファ碁の奇妙な削減法
- 第18型:アルファ碁の気の利いた手法
- 第19型:アルファ碁の面白い手法
- 第20型:アルファ碁のユニークな侵入法
内容紹介
- 第1型:AIの手法であるダイレクト三々は本書でも重点的に取り上げています。
これまで人類がこの打ち方をしてこなかったのにはある理由があったのですが、これは見落としていた部分があったからなのです。
流行っているからと猿真似でダイレクト三々を打つのではなく、背景や運用方法を理解することが重要です。 - 第3型:この型も相当流行りましたね。
白4の位置に注目で、これは黒5カケを考慮しています。 - 第5型:妖刀定石から派生する型で従来は黒が厚いという評価だったのですが、現在では白の実利が大きく黒の厚みは弱点(白5の動き出し)があるので、一転して白よしとなりました。
- 第14型:右下白5と右上白11もAIの手法として広く知れ渡りました。
実戦に出現しても対応できるように勉強しておきましょう。
実戦で役に立つ内容
上記の他にも「ツケ二段」や「一間高ジマリへの頭ツケ」など有名な囲碁AI定石を解説しています。
プロアマ問わず実戦で役に立つ内容で、囲碁AI定石全盛の現在では勉強した効果をすぐに実感することができるでしょう。
流行に遅れないためにも、囲碁AIの定石には常にアンテナを張っておきたいですね!
まとめ
対象棋力:3段以上
評価:A