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かずたんの囲碁が強くなりたい

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2017年は本格的な囲碁AIの時代が来る。

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囲碁AIの活躍

最近ネット碁内での囲碁AIたちの活躍がすごいですね。
去年話題になった囲碁AIのAlphaGoに続けとばかりに、日中韓のそれぞれの囲碁AIがネット碁上で暴れまくっています。


↑私なりに今活躍している囲碁AIを簡単にまとめたもの(※2017/01/02現在)になります。
間違ってる箇所があれば修正するので教えてください。
※2017/01/05日にMasterは韓国産AIではなく、AlphaGoの進化版と言う発表がでました。
これらの囲碁AIたちは、すにでトッププロレベルかそれ以上の棋力に到達しています。
特に中韓の囲碁AIは世界トップクラスのプロ相手に大きく勝ち越しており、化け物じみた強さを発揮しています。

AI同士の強さランキング

某プロによると、棋士達の評価は現状「Mater>刑天>Zen」の順番になってるみたいです。
また知り合いのアマ強豪に話を聞いても同じ評価で、特にMasterが頭一つ抜けていて、Zenは上二つに差をつけられているという話でした。
とはいえZenも日本のトッププロレベルの力はあるのですが・・・。
少し前にKGSでZen相手に初手天元などでフルボッコにしたGodMovesが話題になりましたね。
中国の囲碁AI説なども出ていますが、未だに真相は解明されていません。

囲碁に革命をもたらすのか

これらの囲碁AIですが、今までの人間の打ち方とはかなり違います。
私は一介のアマに過ぎず詳しい内容はわからないのですが、人間よりも中央を大事にする、目先の実利に固執しないという印象を受けました。
中央志向の碁といえば、武宮正樹・王メイエンの二人が思い浮かびましたが、彼らの打ち方ともまた違う感じです。


↑有名なツケヒキ定石でプロアマ問わずかなり打たれていますね。
どちらかと言うとしっかり地を確保している、黒が好き人が多い印象です。
ところがZenの棋譜を結構並べたのですが、黒の立場でほとんど打っているのを見たことありません。
おそらく他の囲碁AIも同じではないでしょうか。刑天は普通に打ってました(笑)
またMasterはかなり早い時期に三々に入ったり、従来定石ハズレとされている型を多用するみたいです。
もしかしたら囲碁AIにとってはこの分かれは部分的に黒不利としているのではないかと思っています。
布石についても同様に、互角とされているものでも全く打たない型もあります。

そして囲碁AIによる「囲碁というゲーム」の革命を予想しますと、

  1. これまでの囲碁の価値観を変えられる。
    例えば「今までの人間の打ち方は実利に偏っている」と結論がつけば、中央の価値が見直され打ち方も変わります。
    江戸時代の碁と現在の碁の違い以上に変わるかも。
  2. 既存の定石や布石が消えてしまう。
    これまで互角とされていたものでも、囲碁AIによって片方が不利と発覚すれば消えます。
  3. 新しい定石や布石が囲碁AIによって作られる。
    碁の価値観が変わるというのは既存のものが廃れるだけではありません。将来AI発祥の定石や布石が登場する可能性が高いです。

実はすでに白が悪くなっている布石だった??

また何度も囲碁AI(Zen)の碁を並べていると、回避している布石・好きな布石などもおぼろげに見えてきました。
それを少し紹介します。


↑特に名称がある布石ではないのですが、プロアマ問わず頻出する型です。
AlphaGoは黒13でAに打ちましたね。
実は結構昔から私個人の感覚では、白12の時点で黒がいいのではないかと思っておりました。
というのも白の立場で妙に勝率が悪いという経験からです(笑)


↑似たような布石ですが、白14まですでに黒がいいというのが、私が昔から思っていることです。
そしてZenは黒の立場でこの布石を愛用していました。
なぜ白が嫌なのかと言うと白14にカカる方向が白12の剣先があり価値が低いからです。
とはいえ小目へのカカりなのでこの時点では第一級の大場です。
この後黒はAやBと打つことが多いのですが、私の経験上白が打ちにくいです(笑)
なんとなく白が隅の地に偏っていたり方向が悪い気がするのですよね・・・。

囲碁AIが呉清源の手法を使っている!

呉清源という棋士は囲碁に革命をもたらした大棋士です。
現在囲碁AIたちが彼が提唱している手法を打つことが目立っており、私自身もとても驚いています。


↑その一例がケイマシマリへの肩ツキです。
呉清源はこれを非常に推奨しています。
しかし相手を固めて地を与えるので、あまり打つ人は今までいませんでした。
ちなみに呉清源は「そういう地に固執した考えがあるから碁が進歩しないのです」と記述していました。
また呉清源は、ツケヒキ定石はツケる側がよくないとも度々主張していました。
他にも斬新な考えや手法を発表しています。
なおそれらは「21世紀の碁」全10巻を見ればよくわかります。

今後も囲碁AIから目が離せない

今年初めの方にAlphaGoがなにか行動に出るという話もありますし、今後ますます囲碁AIの動向に注目ですね!
ちなみに私はさっそく囲碁AIの棋譜並べを始めました。

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