世界の新戦法を一挙公開
こんにちは!!
今回紹介するのは、自由国民社【出版】、日本囲碁連盟【著】
「アマが使える世界の新戦法」です。
一昔前は、日本のお家芸であった囲碁ですが、最近では中国・韓国にその座を譲っています。
海外棋戦においても日本棋士の優勝がなかなか叶わず、私も悔しい思いで見ています。
海外勢の強さの秘密のひとつとして、新しい手法や戦法を徹底的に研究することにあります。
そこで発明された新戦法に対して、こちらが無知であると手もなくやられてしまうのです。
逆にいえば相手が知らないような新戦法を研究する事は、勝率を上げるためにはとても有力ということです。
我々アマにとってはプロ以上に効果があるかもしれません。
本書では、世界の棋士たちが研究した新しい打ち方をやさしく解説したものになります。
目次
- 小林流布石からの新戦法
- 中国流布石からの新戦法
- ミニ中国流布石からの新戦法
- 一間高ガカリ定石からの新戦法
- 両小目布石からの新戦法
- 大斜ガケ定石からの新戦法
- 二連星布石からの新戦法
内容紹介
- ツケコシから仕掛ける:小林流で出現する手法です。
この手を知っている人はかなり少ないかと思います。
私個人の研究では黒があまりよくならないのですが、ほとんどのアマはハマると思います。
そういえば私の知り合いで、この手の味を占めてもう何年も愛用している人がいましたね(笑) - ノビて圧力をかける:ミニ中国流で有名な戦法です。
白は注意しないと一気に苦しくなる恐れがあります。
下辺の黒模様が大きくまとまらないように注意する必要があります。 - ハネ出しからの仕掛け:黒1のハネ出しからの攻防は難解です。
黒にいい図がたくさんあるみたいです。
ネット碁(東洋囲碁)5段くらいの時に中韓人相手によく打たれていた思い出があります。
これを乗り越えない7段以上になかなか辿り着けないのです。 - 二間高に受ける:黒1の二間高に受ける手は非常に珍しいのですが、当然思惑があります。
余談ですが、本書を読んだ後に碁会所の高段者にこの手を仕掛けられたことがあります(笑)
察知してハマリを避けると相手は「知ってますか」とボヤいていました。
恐らく相手も同じ本を読んで学んできたのでしょうね。
すぐに使える
本書の内容はすぐにでも実戦で使えるようなものばかりです。
上述の通り私もかなり役に立ちました。
こういう勉強は早碁が多いネット碁などで特に効果があります。
また仕掛けられた時に対応できる力をつけることもできます。
まとめ
対象棋力:初段以上
評価:A