ハメ手対策本
こんにちは!!
今回紹介するのは、永岡書店【出版】、鈴木富士夫【著】
「囲碁ハメ手と対策」です。
囲碁のハメ手には多くの種類があります。
相手に正しく対応されると仕掛けた側が損する型(一般的なハメ手のイメージ)、間違って受けると潰れるが、正しく対応しても五分のワカレになる型(本ブログではこれは裏定石と定義)、ハメられた方が損したのか得したのか全然気がつかない型(怪しげですね)などと多種多様です。
ハメ手を研究する事はインチキの手段を研究しているようで嫌悪感を感じる人もいるかもしれません。
しかしハメ手の研究は決して相手をインチキで騙す為の研究ではなく、中盤の戦いやヨセにおいても応用が利いてきます。
それはハメ手は手筋の宝庫であるからです。
まあ相手にハメ手を成功されて喜ぶ顏を見ないで済むだけでも、勉強する価値はそれなりにあるというものです(笑)
本書では有名なハメ手の型を解説しています。
目次
- 第1章:星の部
- 第2章:小目の部
- 第3章:高目の部
- 第4章:目外しの部
内容紹介
- 第18型:両ガカリの定石です。
白1と嫌な所を打ってきましたが実はこれ無理手です。
置碁でよく見かける形で、実は私も上手側でこの手を打ったことがあります(笑)
対処方法は比較的簡単ですので知らない人は覚えておきましょう。 - 第31型:二間高ガカリに白1のハサミは定石書にはない手。
ところがかなり有力な手で、難解な変化が多いために破壊力もあります。
勉強してみる価値が大いにあるハメ手ですね。 - 第35型:高目の定石にはない白3に対応できますか?
ハマると大変な事になります。
高目は目外しと並んでハメ手が多いので嫌になりますね。 - 第43型:目外しのハメ手といえば、大斜定石が主役級です。
この白1・3も他のハメ手本にもよく載っているポピュラーな型です。
ハメ手を含んだ変化があまりにも多いことから、「大斜百変」、「大斜千変」という言葉があるくらいです。
ハメ手に騙されないようになる
いつどの対局でハメ手使いに遭遇するかわからないのが勝負の世界です。
特に大会などの大事な一局で、ハメ手で負けてしまうことだけは避けたいですよね。
常日頃からハメ手の研究は可能ならしておいて損はないでしょう。
世の中にはハメ手ばかり打つような輩もかなりいます(笑)
私も昔はその手の連中に痛い目に遭わされ続けていましたが、しっかりと勉強して知識を得たことで、次第にそういう人たちには負けなくなっていきました。
まとめ
対象棋力:初段以上
評価:B