新手、新型を詳細に解説
こんにちは!!
今回紹介するのは、日本棋院【出版】、李昌鎬【著】
「世界の新手、新型2」です。
本シリーズはやはり内容が難しく、読んでも覚えきれないかもしれません。
実は私も結構忘れてしまっています。
では努力の意味がないのかというと、面白いことにちゃんと力になっているのですね。
知識として完全に覚えきれなくても、筋や形で身体が覚えている意味もありますので。
二度目、三度目と読む時は最初に読むよりも遥かに内容が頭に入ってきます。
また、努力したという事実が自分の碁に自信をつけてくれる事も無視できないメリットですね。
本書は前作に続き、当時の新手や新型を詳細に解説しています。
目次
- 第1型:簡明な対応策
- 第2型:常識を超えて
- 第3型:厳しく攻めるために
- 第4型:軽快な二間トビ
- 第5型:苦心の変化
- 第6型:両ガカリ以後の折衝
- 第7型:常識から離れて
- 第8型:強烈な肩衝き
- 第9型:急所を打たれても
- 第10型:利かしをめぐっての攻防
- 第11型:ワリコミからの変化
- 第12型:不用意なカケ
- 第13型:独特な発想
- 第14型:打開のリズムを拒む
- 第15型:正確な応手
- 第16型:利かされを嫌ったが
- 第17型:石の効率を求めて
- 第18型:手抜きの追及
- 第19型:急戦を避け
- 第20型:勢力を拒否
- 第21型:珍しいカカリ
- 第22型:トーチカになる前に
- 第23型:大なだれ
内容紹介
- 第8型:黒1のカタツキから黒3のオサエ込みは武宮正樹プロが打ちだした手法(だったはず)です。
白もしっかり対応しないと一気に形勢を損ねます。
黒が悪くなる図がないため非常に有力で、特にこの図の三連星のような黒模様があるときに威力を発揮します。 - 第12型:黒1のハサミに白2・4は下辺から右辺にかけての黒模様を意識した手ですが、黒7と切られ無理でした。
この後の変化と、白はどう打てばよかったのかを解説しています。
ここの攻防は相当難解なのですが、もし知らなければ白2・4の定石は打たないほうがいいでしょう。 - 第18型:よくある布石ですが、黒3に対して白4と反撃するとどうなるでしょうか。
常に相手が定石通りに打ってくれるとは限らなく、そういうときに慌てず対処できる人が強い人です。 - 第21型:黒△も珍しいですが、白2はさらに上をいくような珍しさですね。
打たれた相手はビックリするでしょうが、けっして適当な手ではないみたいです。
実戦で試してみたい手ですね。
序盤の引き出しが増える
このような新手・新型を身につける事は、序盤での引き出し(選択肢)が増えることに繋がります。
序盤巧者はこの引き出しの数がとても多いのです。
棋力が上がるほどこの引き出しを増やしていかないとなかなか勝てなくなってくるでしょう。
私も県代表クラスになるあたりから、この分野の勉強に力を入れだしたものです。
まとめ
対象棋力:5段以上
評価:A