赤旗名人の県代表に!
先週20日に行われた「第56回赤旗名人戦」の県大会で優勝して県代表になりました!
地元では3回ほど代表になったことがありますが、今いる県に引っ越してからは初となります。
去年の赤旗名人戦は県大会の決勝で負けて準優勝で、その時の地区予選も準優勝で2位通過でした。
そして今年の地区予選も準優勝での2位通過と嫌な流れが出てきていました(笑)
勢いを味方に
ここ最近は碁の勉強はほとんどできず不調だったのですが、この大会の一週間前に「第18回囲碁アマチュア竜星戦(世界アマ日本代表決定戦)」の県大会で優勝して、勢いだけは取り戻しつつありました。
・【囲碁】第18回囲碁アマチュア竜星戦(世界アマ)県代表になりました!!
県大会は地区大会を勝ち抜いた4人でのトーナメント戦なのですが、一人辞退された方がいましたので一人は決勝からスタートになることに。
あみだクジで決めた結果は私が手空きとなり、決勝戦で待ち構えることになりました(笑)
体力を温存できる意味では当たりを引いたと言えますが、エンジンがかからないで負けてしまう恐れも十分あり、そこまで喜んではいませんでした。
(昔ある県大会で一回戦手空きで喜んでたら、二回戦であまりにも気合いのない碁を打ってしまい惨敗した苦い思い出があります。)
決勝の相手は上記の世界アマ県大会の決勝でも争った県トップクラスのKさんで、地区予選ではこの人に負けての準優勝でした。
世界アマ県大会では序盤終わりから苦しくしてしまったので、今回は序盤で悪くならないようにしようと意識していました。
対局紹介
握って私の白番。
世界アマの時と同じ布石になることも想定してきましたが、相手が変えてきました。
実戦1
黒△と打った場面で既に見慣れない布石へと突入しています。
黒は厚みと模様で打つ作戦ですが、私も実利派なのでお構いなしに稼ぎまくります(笑)
左下白1は同点を黒に打たれると大きな黒地を作られるので急ぎました。
黒2で9と受ける手もありますが、黒△を打ったからには黒2から中央を重視する作戦を貫きたいところ。
白5では7と打つ手もありますが、先手を取って白11を急ぎました。
AとBが見合いで左下白は治まっています。
白11を打った時点で囲碁AIの評価値は白が90%弱となっており、私好みの実利先行の碁でもあるので悪い気はしませんでした。
しかし人間同士の碁なので少しでも黒の厚みが働く展開になると一気に白が苦しくなります。
実戦2
その後布石が終わり中盤戦に入った場面です。
黒1・3に対して白4と反発したところ、黒5とこちらも反発してフリカワリになりました。(囲碁AIによると白2で4にぶつかるのが有力とのこと。)
一見左辺の黒地が大きく見えますが、もともと大きな黒地が見込まれていた上辺が逆に白地になっているので形勢は白が優勢のままです。
ちなみに黒11時点の囲碁AIの評価値は白が96%を超えています。
なお黒11でAと左辺を確定させると白11くらいに打って形勢は変わりません。
実戦3
続いて白1から露骨に生きる手がありました。
白15までは一本道で後に白Aが強烈な狙いとなります。
右下白が固く、上辺も白石があるので中央は大きくまとまらないという判断です。
囲碁AIの評価値は白93%ほどです。
実戦4
その後黒は上辺白地を荒らしましたが、白1の急所に回ることができて白が勝つまでの道が見えてきました。
中央のトビ合いは黒は殆ど何も得ていないのに対して、白は黒模様を削減している手となっています。
黒14は手厚い手ですが、白15を利かして17に回ったところで私は勝ちを確信しました。
中央の白石は意外と眼形が厚く、いざとなればAのコウもあるため攻められる恐れはありません。
最後は白の14目半勝ちとなりました。
全国大会では決勝トーナメント進出を目指す!
意外と思われるかも知れませんが、過去三回出場した全国大会ではすべて決勝トーナメントに進出できており最高成績はベスト16です。
いずれの大会でも、赤旗名人で全国優勝した経験のある古豪や全国大会の上位常連クラスの人を一人は倒して上がっています。
当然、今年も”少なくとも”このクラスを倒さないと決勝トーナメントに進めないのは間違いないので、目標は決勝トーナメント進出(=リーグで2勝)とします。
囲碁AIによる研究をするようになり、私自身以前より碁が強くなっていると思っていますが、それは他の人も同じこと。
貴重な全国大会ですので後悔のないように思いっきり楽しんできます!!