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ハメ手 棋書

「新・早わかりハメ手小事典」~定石の表側だけを覚えるのは危険!

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ハメ手の勉強は上達へ必要

こんにちは!!
今回紹介するのは、日本棋院【出版】、高木祥一【著】
「新・早わかりハメ手小事典」です。
本書のはしがきに、ハメ手を勉強したくなるような文がありましたので紹介します。

ひとつの定石が出来上がるまでには、正着として取りあげるまでに至らなかった強手、無理手、妙手、俗手などを含め、あらゆる変化が無尽蔵に秘められています。
主として、その変化に当たる部分を作戦的に用いてみるのが〈ハメ手〉といえるわけですが、キカシ作戦、コリ形作戦などかなり高級なテクニックを要するものがある一方、死活がらみで失敗すると大損するようなハデなものも少なくありません。
出来上がった定石の表側だけをすんなり覚えて満足していると、’’定石覚えて二目弱くなり’’・・・・なんていうことにもなりかねませんが、ハメ手をしっかり学んでおけば、読みの力はつくし、判断力・注意力には鋭敏になるし、定石の本当の意味が分かってくる・・・など、すべてよいことずくめなのです。

内容紹介

この本は第1章に星のハメ手(15型)、第2章に小目・高目・目ハズシのハメ手(合計15型)となっており、ハマリの図、ハメ手破りの図などが解説されています。
またこれらとは別に11型のハメ手を簡明に示しています。
小事典というだけあって、コンパクトにまとめられている印象ですね。
ハメ手の勉強に初めて取り掛かる人には特にオススメできます。
またハメ手の危険度を絵とアルファベットで下記の基準で記しています。

  • A:ハマると入院六カ月の重傷
  • B:ハマるとかなりのダメージ
  • C:ハマっても軽傷


↑第1章のハメ手の型の一部です。
打たれたことある人は結構いるであろう、有名なハメ手ばかりです。
いきなりこんな手を上手に打たれてはたまりませんね(笑)
星のハメ手というのは置き碁でよく出現する型が多いのが特徴です。
もし上手にこのような手を打たれているのなら勉強して、しっかり咎めることが大事です。
そうすればその横暴な上手はハメ手を打ってこなくなるでしょう。


↑第2章のハメ手は互先で出現する型ばかりです。
総じて星のハメ手より難解な手が多くなりますが、当然ハマった時の破壊力も増しているので注意が必要です。

ハメ手を姑息と思わないこと

ハメ手の勉強を姑息な手段という考えは、上達の妨げになります。
厳しい言い方になりますが、ハメ手を打ってくる人ではなく、ハマる自分が悪いのです。
また、ハメ手は定石の裏街道の側面があります。
現在定石として打たれている手の多くは、定石となるまでに無数の失敗図を生み出しています。
ハメ手はその一部の場合が多く、ハメ手を学ぶことは定石の深い理解に繋がると言えるでしょう。

まとめ

対象棋力初段以上
評価B

-ハメ手, 棋書

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