プロや院生の勉強法を学ぼう
こんにちは!!
今回紹介するのは、毎日コミュニケーションズ【出版】、白江 治彦【著】
「誰も言わなかった碁の本」です。
以前紹介した
・「すべての囲碁ファンに捧げる本」
と同じ種類の棋書になります。
白江プロが長年アマを指導して得た体験をもとに、「強くならない方法」つまり間違った勉強法をまずピックアップしています。
そしてプロの碁の考え方やプロの卵の院生の勉強方法など、誰も言わなかった部分を取り上げ、間違いなく上達する急所ばかりを網羅したものになっています。
私がかなり影響を受けた本
実は私は「すべての囲碁ファンに捧げる本」と本書の二冊から、碁に対する姿勢や勉強法などの影響を受けています。
なのでこの二冊はもう何十回と読み返しました。
この二冊は私にとっての師匠みたいな存在なのです。
目次
- 1章:こんなに間違いだらけあなたの方法
- 2章:知って驚く棋士の方法
- 3章:二子強くなる、実戦の方法
- 4章:ここが盲点、打碁の方法
内容紹介
内容ですが、たとえば自分が打った碁の棋譜をつけることを推奨しています。
私も大事な大会などの碁は、帰宅後すべてPCに入力して保存しています。
しかし「並び返しができれば有段者」と書かれている通り、級位者や低段者では一局の碁を覚えるのも大変だと思います。
- 局後、すぐに並び返しができる人はアマ初段
- 帰宅し、食後などにできればアマ三段
- 2,3日経っても平気でできるとアマ六段
- 一カ月後でも覚えていられたらそれがプロ
と目安が書いていまます。
棋譜を覚えるのは最初は苦労すると思いますが、頑張っていれば、10手・20手と段々覚える手数が増えていきます。
そして覚えた棋譜を是非上手や指導者に見せて教えを乞いましょう。
この棋譜つけの余得は、自然のうちに隅の定石や、筋、形を覚えること、手拍子で打たなくなることだと結んでいます。
また投了と勝負手のタイミングについても為になることを書いています。
例えば投了のタイミングについて下記にような目安を示していました。
三段以上の棋力なら20目もの差があった場合は、自分の投げっぷりの悪さをあやまるべきです。
初、二段で25目以上、1~5級クラスで30目以上の差の碁を最後まで打ってしまったとすれば、
計算の暗さと勝負への拘りを恥じて何か一言あるべきでしょう。
プロの勉強法として、詰碁の研究がいかに大事であるかも力説しており、打碁研究の効果についても触れています。
他には形勢判断の方法、局後の検討の意味、プロが徹底研究するハメ手の方法、星を確実に守る技術の紹介など、どれも非常に魅力的な内容になっています。
全棋力対象の名著!
この棋書は一桁の級位者から高段者まで幅広い人に是非読んでほしい名著です!
私が指導している人にも「すべての囲碁ファンに捧げる本」と合わせて、まず読んでもらっています。
まとめ
対象棋力:5級以上
評価:S