棋力が上がっても結果に出るとは限らない。
囲碁の勉強をコツコツして実戦をこなしていると、ある日急に強くなる日がやってきます。
「私、強くなっている・・・!!」という体験は囲碁をしていて最高に嬉しい出来事の一つですね。
強くなったという実感や確信を得るのは、ネット碁や碁会所での段級位が上がった時や、普段よく打つ人との勝率が上がったり、上手相手なら置き石が減ったときなどでしょうか。
私の場合はネット碁の段級位が主な指標でした。
強くなったはずなのに大会で勝てない
棋力は上がった後にする事といえば、大会での腕試しでしょう!
今までの自分の実績を更新するつもりで意気揚々と向かいます。
中には予定通り(?)サクサクと勝ち実績を作る人もいると思いますが、私の場合はそうではありませんでした。
あまり以前と変わらない実績だったり、なぜかそれまで勝てていた相手に負けてしまうという悲惨な事も起きました・・・。
強くなったが故の不安定さ
強くなったのになぜか実績に反映されない要因とまとめてみました。
- 強くなった自分に慣れていない
強くなるということは、碁の打ち方が変わるいうことです。
変わった碁に慣れていないせいで、思わぬ脆さが出てくるのではないかと思われます。 - 気づかない間に慢心している
強くなったと思うからこそ出てくる感情です。
「もうこの人には追いついた」、「あの人に負けるはずがない」ということを意識してしまったり、無意識でもそのような態度は碁に現れます。
結果、碁が雑になり勝てる相手にも勝てない事になります。 - 結果を意識して碁が委縮してしまっている
慢心とは逆パターンです。
強くなったということで、「これまで以上に勝たないといけない」「勝たないとおかしい」と思い込み、結果的に碁が委縮して実力を発揮できないという状態になる事ですね。
対策方法
対策方法ですが、基本的に棋力が上がっているのであれば、実績は後から追いついてくるので時間の問題と言えることもできます。
とはいえすぐにでも結果に出て欲しいですよね。
まず慣れていないという事に対する対策ですが、これは実戦をたくさんこなして早く慣れてくださいと言うほかありません。
それよりも精神面の問題の方が大事になってくるでしょう。
これをこじらせると、予想以上に長いスランプになりかねません。
慢心も委縮も自分である程度意識することで個人差はあるにしろ改善はできると思っています。
例えば負けた後に、「自分は慢心してたな」とか「勝ちを意識しすぎて手が固くなってた」と一回自分を見つめ直すという方法は有力です。
あまり悩まないことが大事
棋力が上がってすぐに結果がついてくることって結構むずかしいものなのです。
よって結果が出ないからと深刻に悩まないで、さらに棋力を上げるように努力していくのが一番いい姿勢だと思います。
圧倒的な力量差になれば、精神面や慣れなどどいった負の要因はあまり関係なくなりますからね。