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「武宮流白番の勝ち方」~自然流を身につけられる!

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武宮流の白番

こんにちは!!
今回紹介するのは、フローラル出版【発行】、武宮正樹【著】
「武宮流白番の勝ち方」です。

武宮先生といえば、黒番三連星の「宇宙琉」というイメージの人が大半を占めるのではないでしょうか?
しかし本人は「宇宙琉」よりも「自然流」が自分の碁の本質と主張しています。
「自然流」とは流水の如くしなやかな碁、自然で自由な発想を碁に体現したものだと解釈しています。
武宮先生の「自然流」は白番の碁の方がしっくりくるという意見もあります。
実は武宮先生の白番は評価が高いのです。
これを知っている人はなかなかの通ですよ。

目次

  • 第1章:自然流が身につく60問
  • 第2章:詳解!白番の会心譜

第1章は局面図から次の一手を示す形式で、第2章は武宮先生の白番での会心譜の解説になっています。

内容紹介


↑黒1と押えてきた場面。この後の白の着手は?


↑白1とワタリを止めるのは普通の発想ですが、この場合は黒2(これもカッコイイ手ですね)と打たれ左右の白が一気に薄くなります。
白3と上辺の安定を図れば、黒4・6が厳しすぎます。


↑白1とハネてワタリを止めるのも、黒2に対して白3が必要になり、結局黒4・6で左右の白石が薄くなりました。
弱い石二つを割かれるように攻められると、中央も自然と消えてしまます。
中央に投資している白としては、あっさり負けてしまいそうな雰囲気ですね。


↑前図の白3で中央をボウシするのも、黒4から割かれて右側の白の弱体化が目立ちます。
どうやら中央のラインを突破されると白にいい図はできないみたいですね。


↑こういうときは黙って中央を手厚く打つのが好手です。
黒2と渡られても黒地はほとんど増えていないと考えるのです。
この後白は中央の模様を大事にしながら打ち進める展開になると予想されます。
黒に上辺を渡らせるという発想の転換が大切でした。


↑白1のボウシに黒2から割いて来ようとしてきたら、調子で白9まで上辺を固めることができます。
中央を突破されても、上辺白が固まり左辺白も白1が来ているので攻められる心配はありません。
またこの図は黒がまだ上辺を渡っていないので、中央の黒一団の生死にも注意を払う必要があります。
とはいえここまで白を固めてしまった後だと、今更上辺を渡るのはツライのです。

手厚くゆっくり打つ感覚を手に入れたい

ここだけの話、上記の問題のテーマ図(最初の図)の時点で実利派の私は白を持ちたくないです(笑)
武宮先生の実戦譜から問題を作っているので、一般的な布石とは一味違うのは当然かもしれません。
しかし、手厚くゆっくり打つという感覚は他の場面でも応用できるので、是非とも会得したいです。

まとめ

対象棋力:初段以上
評価:B

-システム布石, 棋書

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