即戦力になる型が多い
こんにちは!!
今回紹介するのは、日本棋院【出版】、李昌鎬【著】
「世界の新手、新型3」です。
東洋囲碁や野狐など中韓人が多いネット碁は、序盤から相手が仕掛けてくることが多いです。
5・6段レベルでも、難解な布石や定石をバンバン打ってくるというのが私の経験談です。
それに対応できずにあっさりと負けてしまう事も少なくありませんでした。
そんな時には私の場合は失敗した布石や定石を棋書で勉強するのですが、自分が知りたい事を解説している棋書にすぐに出会うわけでもないのですよね。
本シリーズはそんな私の知的欲求を結構満たしてくれた良書だと思っています。
中身を読んでみるとわかると思いますが、一つくらいは打たれたことのある型があるのではないのでしょうか。
私の場合は6、7割くらい見覚えのある型でした(笑)
しっかりと熟読して、序盤戦の知識をかなり増やすことができました。
目次
- 第1型:手順変更
- 第2型:二線連絡
- 第3型:能率的な補強
- 第4型:勢力型定石
- 第5型:早足な二間
- 第6型:先制攻撃
- 第7型:常識を超越
- 第8型:早足なツメ
- 第9型:重複型を嫌う
- 第10型:攻めで弱点を補強
- 第11型:サバキを巡る攻防
- 第12型:強力な三々の守り
- 第13型:利かしの価値
- 第14型:ツケ定石以後
- 第15型:強力な切断
- 第16型:手順変更
- 第17型:切りを誘導
- 第18型:伸びの方向
- 第19型:モタレ戦法
- 第20型:変化を模索
- 第21型:能率的な守り
- 第22型:スピードを重視
- 第23型:上辺を重視する
- 第24型:愚形を拒否
内容紹介
- 第4型:一昔前に流行した布石ですが、黒2の後の攻防はプロの間ではかなり詳しく研究されています。
最近ではあまり見なくなった布石ですが、勉強しておく価値はあると思います。 - 第8型:黒1に白Aなら無難ですが、次に黒Bくらいで右上の黒地が大きいのが不満。
そこで白2と反発しましたが、この後黒Aと動き出された後の変化を学べます。
結構難解な図が多く、最低でも簡明型だけでも覚えておきたいですね。 - 第11型:白6では白Aを期待しましたが、難しい変化になりました。
早碁だとあっさり黒が間違えそう。 - 第22型:小林流の新型です。
現在でもよく見る手法ですので覚えておきましょう。
下辺の黒模様がどれほどまとまるかが焦点となります。
序盤戦に自信を持てる
序盤でよく知らない打ち方をされ負けてしまう人は、本書のような棋書をしっかりと勉強すれば自信を持って序盤戦を戦えます。
早碁が多いネット碁での対局では特に事前の研究が効果的になりますよ。
わりと疎かになりがちな人が多い分野ですので、他の人と差をつけることができやすかもですね。
まとめ
対象棋力:5段以上
評価:A