多くのハメ手を紹介
こんにちは!!
今回紹介するのは、日本棋院【出版】、坂田栄男【著】
「ハメ手は怖くない」です。
ハメ手の棋書紹介の記事では何度も述べていますが、本質的に囲碁には「ハメ手」はありません。
「ハマった」=「間違えた」であり、それを「ハメ手」にせいにするのは、己の弱さの言い訳に過ぎないのです。
とはいえ、現実には「相手の味悪やヨミ不足を誘い出す可能性の高い手段」としての「ハメ手」が存在し、「無知や欲張り」によって「ハマリ」が増幅されることも事実でしょう。
そのようなことにならないためにも、普段からの研究が重要になってきます。
ハメ手の棋書は数多く出版されており、やる気さえあれば勉強する環境は整っております。
本書では、多くのハメ手の対策を紹介しています。
目次
- 第1章:未然に避ける
- 第2章:裏をかく
- 第3章:正面突破
- 第4章:新型への警戒
- 第5章:ハメ手粉砕テスト
- ハメ手は怖くない40型 さくいん
内容紹介
- 第15型:黒3とはまたヘンテコな手ですが侮るとハマります。
目外しにカカってきたら簡単に仕掛けられるので、碁敵を驚かせてみるのも面白いでしょうね。 - 第16型:黒11は本来ポン抜くのが定石で、その意味ではこの手は定石ハズレです。
しかし本型はかなり有力なようで、白も注意しなければいけません。 - 第26型:ハメ手ではないのですが、難解型へ発展する恐れのある定石です。
もし正面から戦うのならしっかりと変化を覚えておきましょう。
私もこれで痛い目に遭ったことがあり、必死に勉強しました(笑) - 第39型:あまり見ない定石ですが、白6が怪しげな手です。
この手で単に三々に入れば普通なのですが、それでは面白くないとみたのかもしれません。
ハメ手を恐れなくなる
誰でも最初はハメ手にやられてしまう経験はあります。
私もネット碁や大会などでもたくさんハメ手を仕掛けられてきました。
大事なのはその後の対応で、大半のアマチュアはやられてしまったことを忘れてしまいます。
酷い話ではハメ手にひっかかったという認識すらできない場合も少なくありません。
大切なのは対策をしっかりと講じることで、よくわからない手にやられた場合はその手がハメ手かどうかを調べる所から始まります。
地道な勉強・研究を繰り返すことでハメ手に対する知識・耐性が付いてきて、もうハメ手を無闇に警戒することもなくなります。
いつかは「ハメ手は怖くない」と言い切れるようになりたいものですね。
まとめ
対象棋力:3段以上
評価:B