中国流とミニ中を解説
こんにちは!!
今回紹介するのは、棋苑図書【出版】、劉昌赫【著】
「六段突破!PARTⅠ 中国流布石理論」です。
囲碁を打つ人なら誰でも現在の棋力より上に行きたいと思っているはずです。
そのために、囲碁の棋書やその他いろいろの方法で、囲碁の勉強に励んでいるでしょう。
自身の弱い分野を強化するために定石や石の形を学び、死活・手筋などを習得しながら、実力が伸びたことを実感するのは、誰でも経験あると思います。
囲碁は布石、定石、形勢判断、死活、手筋、ヨセなど、多くの分野から構成されているゲームです。
棋力が低いうちは、そのうちのひとつ、ふたつでも勉強すればすぐに棋力向上に繋がったことでしょう。
ところが、棋力が高くなればなるほど、特定分野のひとつやふたつ強くても、結果(棋力向上や大会成績等)につながらなくなります。
要は、囲碁のすべて分野において満遍なく基本の能力が要求されてくるのです。
これらの中で、布石は比較的アマにとって勉強しやすい分野だと思います。
本書では布石の分野を強化するために、有力なシステム布石である中国流とミニ中国流の理論を解説しています。
目次
- 第1章:中国流の基本6型
- 第2章:中国流の最新手法6型
- 第3章:ミニ中国流の基本9型
- 第4型:ミニ中国流の変形3型
- 第5章:総合問題20問
内容紹介
- 第1章第2型:黒3と右に一路寄せる打ち方があり有力です。
右下が固くなりますが、その分下辺の左側は薄くなることを認識してください。
従来の小林流と比較して長所短所を理解しておきたいです。 - 第2章第1型:一昔前までは白1は頻繁に打たれていましたが、黒からいい手があり現在では打たれなくなりました。
ただ白1自体はぱっと見て普通の手なので、アマではまだまだ打っている人も多いでしょう。
ここで差をつけることができように黒の有力な打ち方を知っておきましょう。 - 第3章第3型:ミニ中国流では白1のワリウチに、黒2とツケる手法があります。
激しい変化になりやすいので、事前研究が欠かせません。
私も相当この手法を使ってきましたが、かなり有力でした。 - 第4章第2型:黒3と一路右に寄せるミニ中国流もあります。
というか現在ではこちらが主流ともいえるでしょうね。
当然通常のミニ中国流との違いを認識しておかないと、黒を持って打ったときも白を持って打たれたときも痛い目に遭う可能性があります。
詳細な変化まで網羅
中国流とミニ中国流の詳細な変化まで解説しており、これらのシステム布石を勉強するにはとてもいい本だと思います。
現在でも多用されるシステム布石ですので、勉強する価値は十分あるでしょう。
この分野は知識の保有量が大事ですので、勉強した分だけ力が付きますよ。
まとめ
対象棋力:3段以上
評価:A