武宮流三連星の解説
こんにちは!!
今回紹介するのは、河出書房新社【出版】、武宮正樹【著】
「進化する三連星」です。
システム布石の中でもっともシンプルなものといえば、まず「三連星」が挙げられるでしょう。
三連星は一時期プロアマ問わず大流行していました。
最近では下火になってきましたが、それでもアマには人気の布石の一つでしょう。
まだまだ使っている人も多く、アマでは三連星の勝率は悪くないという噂も聞くほどです。
三連星の特徴としては模様や戦いの碁になりやすいと所です。
従って戦いの力をつけるにはピッタリな布石といえます。
三連星を愛用する有名なプロといえば「宇宙琉」、「自然流」の愛称をもつ武宮正樹九段でしょう。(最近では彼もほとんど打っていないみたいですが)
武宮九段は三連星を愛用してタイトル戦や国際戦で活躍していました。
模様や攻めが非常にうまく形も綺麗な碁であることから、よく「アマが棋譜並べするのにオススメされるプロ」として名が挙がります。
本書では武宮九段流の三連星の布石構想の立て方や具体的手段を解説しています。
目次
- 第1章:三連星快心局
- 第2章:三連星の進化
- 第3章:三連星の構想(イメージトレーニング)
内容紹介
- 三連星:黒1・3・5が皆様お馴染みの三連星です。
私も過去何度も打ちまし、打たれてきました。 - 三連星の分岐点:三連星に対して白1とカカった時がひとつの分岐点です。
一般的には黒A~Cが主な手段です。
最近では黒Bのハサミが多く、理由は右辺の黒模様を拡大するのに一番素直な手だからです。
黒Aもひと昔前までは多く打たれていたのですが、黒模様の規模が小さくなるのと、後に右辺への打ち込みが厳しいことが理由であまり打たれなくなってしまいました。 - 牛角三連星:黒2とコスミ、白3に対しても同様に打つ布石を武宮九段が発明し、「牛角三連星」として広く知れ渡りました。
従来の受け方よりさらに中央に向かっての影響力が増しています。
もちろんその分、地には甘くなっているのですがそこは模様と力でカバーします。
三連星を深く理解できる
三連星の本家である武宮九段が、三連星の運用方法や弱点などを解説しています。
三連星を愛用している人にはもちろん、三連星対策を学びたい人にも読んでほしい一冊です。
またシステム布石を初めて学ぶ人には、この三連星をオススメします。
三連星で学んだ内容は、他のシステム布石でも応用可能だからです。
まとめ
対象棋力:初段以上
評価:B