囲碁の格言を網羅
こんにちは!!
今回紹介するのは、日本棋院【出版】、桑元晋平【著】
「新・早わかり 格言小事典」です。
あなたは囲碁の格言をどれほど知っていますか?
囲碁の格言は教訓や戒めの意味が多いです。
ですので格言を正しく理解して用いることは、碁打ちとしての格を上げることに繋がると言えるでしょう。
ちなみに偉そうなことを書いている私ですが、実は有名どころを多少知っている程度です(笑)
それはさておき、囲碁の格言を身につけることで得られる一番のメリットは「実戦で役に立つ」です。
打つ手に悩んだときに格言に助けられるということは実は珍しくないのです。
有名な格言
有名な格言の一つとして「左右同型中央に手あり」。
この格言はかなり信用度があり詰碁などでもよく出てきますよね。
他にも
- 「サカレ形は避けよ」
- 「厚みは地にするな」
- 「二立三析」
- 「ポンヌキ30目」
- 「二目にして捨てよ」
なども有名な部類の格言だと思います。
もし格言を丁寧に教えてくれる囲碁指導者がいましたら、良い指導者だと思います。
本書では囲碁の格言をまとめて、それぞれ詳細に解説しています。
内容紹介
まず格言についてですが当然ながら当てはまらないことも多いです。
これについてはケースバイケースですので、自分で考えて判断する必要があります。
本書での格言についてあまり有名どころではない(と思われる)ものを紹介します。
- 二線にヘコんで両バネを見る
↑黒地を荒らしに行ったときに白5がサバキの手筋で、白a・bのハネをみています。この後黒に封鎖されても白aからcのハネまで先手になるので死ぬことはありません。
ちなみに、あくまでこういう手があるという参考図であり、実戦的にはこのような荒し方はあまり良くはなく、左右の黒を固めてしまいます。 - ノゾキにツガぬ馬鹿はなし
- ノゾキにツガぬこともある
- ノゾキにツグ馬鹿ツガぬバカ
要はノゾキに対して考えなしにツイだりツガなかったりするなということです。
とはいえ無責任な格言ですね~。
囲碁の知見を広げよう
格言を覚えておいて得することはあれど、損することはあまりないでしょう。
格言を理解することは囲碁上達へと繋がる効果もあります。
意外とスルーされがちな分野ですが、内容自体も結構面白いので読んでみてはどうでしょうか。
やはり”本物の碁打ち”は格言の引き出しも豊富に持っているのでしょうね(笑)
ちなみに本書にある格言はものすごい数です。
すべてを覚えている人がいるのか気になるところではあります。
まとめ
対象棋力:全棋力
評価:B