多角的な勉強が求められてくる
・囲碁上達法~初段編(前編)
↑前編の続きになります。
有段者ともなれば幅広い分野の勉強を行うことが必要になってくるでしょう。
前編では詰碁・手筋を最優先と書きましたが、もちろん他の分野の勉強をしなくていいわけではありません。
棋譜並べはこれからずっと続ける事になる
今までしたことがない人もいるかもしれませんが、そろそろ棋譜並べにも少し取り掛かりたいです。
一般的に囲碁上達法の三種の神器は、「実戦・詰碁・棋譜並べ」と言われています。
この3つを柱にしながら、他の分野も勉強していく感じと思ってください。
さてその棋譜並べですが、「誰の棋譜を並べるか?」という問題が出てきます。
それに対しては、「好きな棋風の棋士を並べなさい。」とよく言われます。
もしあなたにお気に入り・憧れの棋士がいるなら、その棋譜を並べるのをオススメします。
もし今は特にいないというのなら、日本棋院が出版している
・「囲碁年鑑」
はどうでしょうか。
毎年5月頃に新版が出版されます。
日本のプロ上位の人達の棋譜がたくさんあり、簡単な解説もついているのがポイントです。
最新の布石や定石を勉強したいという人でなければ、囲碁年鑑の年代は特に気にしなくてもいいでしょう。
また、囲碁年鑑は部分譜ではなく総譜ばかりですので、棋譜並べに慣れていない人は、「序盤30手だけ並べる」など、継続しやすいように工夫しましょう。
慣れていけば、50手・100手とスラスラ並べられる手数が増えていくはずです。
ヨセの基本手筋習と目数暗記
次に、ヨセの基本手筋の習得と目数暗記が急がれます。
・棋書カテゴリ「ヨセ」の早見表
↑にヨセ関係の棋書をまとめていますので、参考にしてください。
↑ヨセについての記事です。
有段者として最低限のヨセの手筋と目数の勉強はしておきたいですね。
ヨセの基本手筋習得は、問題集を何度も繰り返し解いて体で覚えてしまいましょう。
目数暗記は、今はまだ細かくは覚えなくてもいいですが、例えば20目級のヨセと10目級のヨセを間違えないくらいにはしておきたいです。
特にヨセはアマがあまり勉強しない分野ですので、ライバルたちに最も差を付けやすいのです。
私は棋力が3段くらいの時にヨセだけは6段ぐらいあったので、上手からは一目置かれていました(笑)
後編では、定石・ハメ手についてお話しします。
・囲碁上達法~初段編(後編)