ヨセの総合問題集
こんにちは!!
今回紹介するのは、日本棋院【出版】、石田芳夫【著】
「ヨセのテクニック」(別冊囲碁クラブNo.20)です。
ヨセが強くなるとどうなると思いますか?
「終盤が強くなるんでしょ」と答えが返ってくるかもしれません。
確かにその通りなのですが実は序盤と中盤にも影響が出てきます。
これはヨセが正確になることによって、一局の設計が立てやすくなるからだと思います。
中盤に無理な手を打たずとも勝てるというのもひとつの要因かもしれません。
私自身、ヨセの勉強を頑張ることによって碁の考え方そのものまで変わった経験があります。
「ヨセが強い人が本当に碁が強い」という言葉はかなり真理をついているのではないでしょうか。
ヨセが強くなる方法のひとつして、棋書による勉強があります。
本書は様々なヨセの問題を収録しています。
目次
- 第1章:ヨセの基本と考え方
- 第2章:やさしい計算のテクニック
- 第3章:ヨセの手筋
- 第4章:正しいヨセ、そんなヨセ
- 第5章:目で覚える「この形何目?」
内容紹介
↑白Aと黒Bどちらが打つかの差はとても大きいです。
では具体的に何目の大きさなのでしょうか。
↑黒から打つと白8までが相場です。
白が打った場合である次の図と比較して黒地は×印の分だけ増えています。
↑白から打った場合は黒2までが相場です。黒2を打たないと白aの手が生じますから・・・。
黒が打った前の図と比較して×知るしの分だけ白地が増えています。
二つの図の×印の差を比較すると10目の差があることがわかりますね。
つまりここをヨセる手は両先手10目と言うとんでもない大きさです。
実戦で相手に打たれてしまったら碁に負ける覚悟が必要になるレベルなのです。
精密なヨセを会得できる
細かい計算技術よりも「目で覚えるヨセの大きさ」を重視した内容です。
はじめのうちはこういうタイプのヨセの勉強からやっていくのがいいでしょう。
下記にヨセの勉強に参考になりそうな記事のリンクを貼っておきます。
ヨセの勉強に限った話ではないのですが、効果を出すためには継続的な勉強が必要不可欠です。
あまり難しすぎる棋書を読んでも長続きしないため、自分に合ったものを探してみてください。
本書を繰り返し読めば、より正確なヨセを会得することができると思います。
まとめ
対象棋力:初段以上
評価:A