全国優勝経験者と対戦
・【囲碁】第18回囲碁アマチュア竜星戦(世界アマ)全国大会結果【前編】
前回の記事の続きになります。
近年のアマ大会は財政面で厳しい状況にあり、費用削減や大会縮小などの動きが少なくありません。
本大会はアマ竜星と世界アマを合併していますがこれもその一環だと思います。
去年出場した第40回世界アマ全国大会と比較して、宿代が支給されなくなりお昼の弁当も出なくなったのでかなり厳しい状況なのではないかと感じました・・・。
来年はお茶も出なくなったりして(笑)
対局紹介(二回戦)
二回戦の相手は現在アマ竜星を三連覇している兵庫県代表のアマ強豪の方です。
実戦1
私の白番となりました。
序盤穏やかな立ち上がりとなり、白34まで早くもヨセ勝負に入りそうな碁形になりました。
ちなみに相手の方はヨセ碁が得意なタイプなので、格上相手に正面から戦いを挑む格好になったわけなのですが、私自身もヨセ碁であるためどこまで通用するか試してみた意味もありました。
白34時点である別のアマ強豪の方から、「白は悪くはないけど勝つのも大変な碁だ。」という意見がありました。
囲碁AIで解析してみると白34時点で白の勝率が56%ほどであり、ほとんど互角の形勢のようです。
参考図1
実戦1の黒25に対しては参考図1のようにもっと積極的に打つ方がよかったみたいです。
黒5の攻めは白6・8と簡単に治まることができます。
黒5でAは白Bと早足に展開します。
実戦1の白26は悪い手ではないのですがやや甘い手だったのです。
実戦3
続いて黒1から上辺黒地を露骨に囲ってきたのには驚きました。
そこまで黒地が増えたわけでなく、白は中央が一気に厚くなったので理屈から考えれば白が悪いわけないはずなのですが、アマトップにこう打たれたら白が既に悪いのかなと考えてしまいました。
実際は囲碁AIによると黒13の時点で白の勝率が75%ほどで白が打ちやすくなった局面でした。
もっと自分の感性を信じるべきでしたね。
実戦4
その後の続きです。
白3では6やA(!)などを仕掛ける手が大きいらしく、それで評価値は白の勝率78%ほどでした。
白3も悪い手ではなかったのですが、白11がほとんど一手パスの大悪手で一気に白が悪くなりました。
冷静に見れば県代表が打っていい手ではないのですが、負ける時は得てしてこういう酷い手を打ってしまうのですよね・・・。
白11時点で白の勝率が30%を切ってしまいました。
悪くした後のうち方が最悪でした。白1はまだA辺りに打っていれば悪いながらもヨセ勝負には持ち込めたかもしれません。
実戦は黒8まで中央に大きな黒地が出現してしまいました。
たくさん手をかけた左辺の白地とあまり変わらない大きさの黒地ができたのは明らかにおかしいですよね。
この後ヨセでも損をしまくり最後は盤二十の形勢で負けました。
碁の精度向上が必要
最近の自分の碁を振り返ると、とにかく雑に打っているという感じです。
碁の勉強や対局をほとんどできていないので当然ではあるのですが、なんとか少ない時間をうまく活用して盛り返したいですね。
囲碁AIのおかげで布石感覚はかなり改善されていままでにないい打ち方をできるようにはなっているのですが、肝心の読みや集中力がダメなので全国クラス相手には通用しないことを実感しました。
簡単な詰碁や手筋の問題を解いて基本からやり直していきたいと思っています。