ヨセの手筋の問題集
こんにちは!!
今回紹介するのは、マイコミ【出版】、李昌鎬【著】
「李昌鎬のヨセ 上」です。
・「李昌鎬のヨセ 下」
あなたはヨセの手筋をどれほど習得しているでしょうか?
ヨセの手筋というと、一般的にはほとんど小ヨセの分野になります。
小ヨセ段階において、手筋を知らないと一カ所で2・3目は平気で損することになります。
そしてそれが何カ所も積み重なり、気づけば大差で勝っていた碁が逆転されているという事も珍しくないのがアマの碁です。
ヨセの手筋は努力した分、確実に結果に現れてくれます。
今まで勉強してこなかった人は勝ちたい・強くなりたいのなら絶対に勉強するべきです。
本書は、ヨセの名手である李昌鎬プロによるヨセの手筋問題集になります。
目次
- 第1章:捨て石作戦(全47題)
- 第2章:取られた石を利かす作戦(全48題)
- 第3章:ダメヅマリを誘導するオキ(全30題)
内容紹介
↑黒からどうヨセるかの問題です。
実戦で正解手を普通に打てる人はかなりの棋力の持ち主でしょう。
実際、私が実戦で打つと相手は「うまいな~!」と唸ったことがありました(笑)
↑黒1のキリコミが手筋です。
白2と打つほかありませんから、黒5が先手で利きます。
白2で1の一路上に打つのは、黒5が利かなくはなりますが黒4の左下に飛ばれて大損です。
↑白2と打つと、黒1が成立して白損です。
なので正解図の進行は白としても仕方のないところなのです。
↑おそらくほとんどの方が実戦では黒1を先手で打ってしまうのではないでしょうか。
これは黒aが利かないので、白地も一目増えており、正解図と比較して2目の損になります。
この2目を軽く見る人はまず間違いなく碁が強くなれません。
石を取られて、「20目は損した~」と嘆く人が、ヨセでは上記のような2目程度の損を積み上げて20目以上になっても涼しい顔で打っているという光景は珍しくないですからね。
何度も繰り返し解こう!
このような問題を数多く何度も繰り返し解くことで、ヨセの力がぐんぐんついてきます。
私もアマ3段くらいの頃に本書を読み込んだものです。
ヨセが強くなれば、優勢な碁を勝ちきり劣勢な碁を逆転する力が手に入る事にもなりますので、やらない手はありませんね。
ヨセの勉強は詰碁と並んで上達の結果がすぐに出てくるという事を、一度でも体感できればヨセの勉強も楽しくなるのではないかなと私は思います。
まとめ
対象棋力:初段以上
評価:A