絶対に実戦で役に立つ内容
こんにちは!!
今回紹介するのは、マイコミ【出版】、溝上知親【著】
「シマリの急所 小目の小ゲイマジマリ編」です。
・「シマリの急所 小目の一間、大ゲイマジマリ編」
「シマリ」とは小目からもう一手かけた構えの事です。
「戸締り」の意味を含んでいるとかどこかで聞いた気がします。
一番主なシマリは小ゲイマジマリですが、最近はAIの影響もあって一間ジマリ・大ゲイマジマリ・二間ジマリなどが多用されるようになりましたね。
とはいえやはり小ゲイマジマリもまだまだトップクラスの登場頻度であります。
※2019年10月追記:ここ数年では小ゲイマジマリが打たれる頻度はプロアマ問わず激減しました。
しかし羽根直樹九段などトッププロでも愛用している人はいる上に、最新のAIでは小ゲイマジマリを打つようになったという噂を聞きました。
難しい分野
ところが、アマでこのシマリ周辺の勉強をしている人は皆無で、かなり強い人でもこの分野をしっかり習得している人はほとんどいません。
私もまだまだ勉強不足なのが実情です。
しかしこの分野の勉強は県代表とかを狙うのならば、必ず勉強しなくてはいけません。
後述しますが、なんとなく雰囲気で打っている人が大多数と私は感じています。
本書ではシマリの中でも小ゲイマジマリの周辺の変化を解説しています。
シマリ周辺の変化は膨大であり、手段や評価も時代によって変動します。
それだけ難解なテーマなのですが、著者は「大部分は現在の囲碁界の常識に基づいた見解を示したつもりです。」と書いており非常に勉強になります。
目次
- 序章:小目の小ゲイマジマリとは
- 第1章:下ツケ
- 第2章:三々へのツケ
- 第3章:内側へのツケ
- 第4章:外側へのツケ
- 第5章:ボウシ
- 第6章:実戦問題
内容紹介
↑小ゲイマジマリに対する手の付け方としては、上図の5種類が主になり、それぞれに対する応手がいくつかあります。
どこに打つのがいいのかは、周辺の配石次第であり、時にプロも頭を悩ませます。
例えばシマリの片側にヒラキがある場面、両側にヒラキがある場面などです。
また「地を荒らす」・「模様を消す」・「様子見」など、目的をはっきりさせることも重要です。
これらは実戦問題を解く事によってその感覚を養うことができます。
上を目指す人には必読書!
シマリ周辺に手を付ける時に、「とりあえず見よう見まねでツケてみよう!ツケる場所はその日の気分次第!!」という人はアマ高段以上でもザラにいるのが事実です。
逆にしっかりとした考えと正しい知識に則って打つことができれば、アマでも相当な打ち手になるはずです。
本書を読んでみると、自分が如何に適当に打っていたかがよくわかります(笑)
県代表など上を目指すアマの人は是非読んでみてください!!
本書は中盤カテゴリーの棋書として名著クラスになります。
まとめ
対象棋力:5段以上
評価:S