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「呉清源の詰碁集 ②上級編」~中盤戦の地力をつけよう

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詰碁力は囲碁力

こんにちは!!
今回紹介するのは、池田書店【出版】、呉清源【著】
「呉清源の詰碁集 ②上級編」です。

・「呉清源の詰碁集 ①初級編」
詰碁を解くときは難易度は別にして、人によって形の好みがあります。
私は実際の対局に出現してもおかしくないような、実戦形が好きです。
詰碁によってはまず実戦に出てくることのない、如何にも作り物めいた形をしたものがありますが、私はあまり好きになれませんでした。
実戦形の詰碁を作るプロは、例えば詰碁作家として東西の横綱である橋本宇太郎プロ前田陳爾プロや、現在では石榑 郁郎プロなどでしょうか。
また本書の著者である呉清源プロも、実戦形寄りの詰碁作家と思います。
上記のプロの詰碁は、私がまだ低段者の頃からコツコツ集めていまして、今では結構な数になりました。

目次

  • Ⅰ部:無条件の部
  • Ⅱ部:コウ(劫)の部
  • Ⅲ部:ノーヒントの部
  • Ⅳ部:特選10題の部

内容紹介


黒先コウの問題です。
手拍子で打ってしまいそうな問題ですが、果してそれでいいのでしょうか?
図柄は大きいですが、考える箇所は少ないのでしっかりと考えてみましょう。
詰碁によくある筋が見えるかどうかがポイントになります。


↑黒1のキリが後の手筋を見た好手で、おまじないといえるような手です。
この手を見つける前提として、次の図で示すある手筋を知っておかなければいけません。


↑前図の続きですが、黒2がこの形の際の手筋です。
他の詰碁集でもよくみる手で、知らなかった人はこの際に覚えてしまいましょう。
白は3と打つ意外に白2子が助かる道はありません。


↑この形は黒1が先手で打てるのが命綱となります。
黒3まで二段コウの形ですが、無条件死は免れました。


↑単に黒1は白2とガッチリ繋がれて、手がかりがなくなってしまいます。
続いて黒3の手筋を打っても白4(△)から黒7まで、黒はあっけなく死んでしまいました。
正解図との差を確認してみてください。

アマ高段を目指す人用の難易度

難易度としてはこれからアマ高段を目指す有段者用といったものでしょうか。
アマ高段といってもそこら辺の碁会所の平均的なレベルではなく、東洋囲碁や野狐といったレベルの高いネット碁基準の話です。
ただ無茶苦茶に難しい問題はほぼなく、取っ付きやすい部類だと思います。
何度も繰り返し解いていけば確実に地力がついていくでしょう。
呉清源プロの詰碁は良書揃いですので、本書以外のも含めてオススメします。

まとめ

対象棋力:3段以上
評価:A

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