小林流を網羅
こんにちは!!
今回紹介するのは マイナビ【出版】、小松英樹【著】
「基礎からわかる小林流布石の教科書」です。
有力なシステム布石の「小林流」ですが、この布石は30年ほど前に小林光一九段の発案で研究・開発され世に公開されました。
この布石を愛用した小林九段は勝ちまくり、多くのタイトルを手にれたとのことです。
「小林流」は現在でも大変有力なシステム布石で、30年以上経っているのに「昔の作戦」になっていないのがすごいですよね。
実は私が初めて勉強したシステム布石もこの「小林流」でした。
それなりに研究していたおかげで、序盤は美味しい思いを何度もした記憶があります。
本書では、「小林流」の考え方、狙い、運用方法などを基礎から学ぶことができます。
目次
- 序章:小林流布石とは
- 第1章:小林流・進化の過程を追う
- 第2章:大ゲイマガカリに肩ツキ
- 第3章:小目に二間高ガカリ
- 第4章:「小目へのカカリ」以外の変化
内容紹介
↑「小林流」の構えですが、次に白の打つ手は右下カカリが一般的になります。
その際の候補としては白A~Dがありそれらを解説しています。
実は白A・Bはあまりよくないとされています。
ですので白C・Dが白としては本筋になりますが、黒の立場で白A・Bに対してどう対応するかも求められているので、しっかりと学んでおきましょう。
2019年追記
囲碁AIの登場によりこれまでのシステム布石の見解がかなり変わってきています。
上記A~Dでは現在ではAやBの方が打たれるようになりました。
これまで悪いとされていたワカレは、評価が逆転したり白からの好手が発見されたりなどしています。
小林流の歴史が学べる
「小林流」の初期の型から最新の変化まで歴史を学ぶことができます。
アマでもわかりやすく読めるように心がけて作られているのもいいですね。
小林流の基礎を理解しているアマは、私の経験上高段者でも少ないので、しっかり研究しておくことは強力な武器になると思います。
安定した勝率を出すのに向いている布石であり、ヨセ勝負になることが多いのが特徴です。
当然ヨセの勉強を平行して行うと、より一層結果に繋がりやすくなるでしょう。
もし小林流を本格的に学ぼうと思いましたら、下記の棋書も併せて読んでみてください。
小林流に関しては一通り学ぶことができますよ。
まとめ
対象棋力:初段以上
評価:A