無意識に雑な碁に
・第40回世界アマの全国大会に出場してきました!!(前編)
の続きになります。
打っている時は必死でしたが、あとで振り返るとかなり雑な碁を打ってしまっていました・・・。
負けるときは大体酷い碁を打つものですが、反省しかない内容となります。
二回戦の対局
第1譜(1-47) 白28:(27の左)
私の白番です。
白34まで白が打ちやすい布石かなと思っていました。
黒35のカタツキに対して何も考えず36・38・40と形で打ってしまった手が大悪手でした。
黒41に打たれて、黒41と39がほぼ繋がってしまってしまいました。
白36・38と打っても右下黒が固いので、何も得るものがありません。
黒41と打たれた瞬間に天元ラインまで黒の勢力ができるのは、完全に白おかしいです(笑)
1図(正しい白の対応策)
- 1図(a):押してすべるのなら、白1と一回だけにするべきでした。実戦のように黒4ときても今度は白5で繋がりません。
- 1図(b):白3・5と押した後に、白7に先着する打ち方も有力で、こちらが一番いいかもしれません。
勢い黒は8に抑えてくるかもしれませんが、白15まで白に不満はない展開です。
1図のように打てば白が有利な形勢だと思います。
つまり黒のカタツキはもしかしたら疑問だったのかもしれません。
実戦はカタツキを好手にさせてしまいましたね。
第1譜の白42に先着すればまだまだ白は悪くないと思っていました。
続けて黒が上辺を受けてくれれば嬉しかったのですが、黒43から45と大技を繰り出してきました(!!)
普通はこの打ち方は黒良くないのですが、この場合は右側の黒の厚みを最大限生かす意味で方向は悪くなく、こんな手があるのかと驚かされると同時に感心しました。
ただこの手の善悪は不明で、少なくとも私には打てません。
第2譜(48-70) 黒51:コウ取る(59) 白56:〃(59の左)
第2譜のワカレです。
黒は上辺を破られる代わりに、中央付近の黒模様を盛り上げてきました。
その後大場の打ち合いになりましたが、白64ではいい手がありました。
2図(こうなれば白勝勢)
それが2図の白1と隅の急所に置く手です。
こういう所はとりあえず置いてみるところで、得することはあれど損することはない形です。
実際問題置かれてみるとかなり難解で、一例として黒が無条件生きを目指すと黒12までとなります。
これは黒かなりツライ恰好で、左辺の白が強化されると同時に白Aが利く関係で白15に打たれ、黒模様をガラガラに荒らされるという展開になります。
こうなれば白が勝勢でしょう。
白としてはここで決めるべきでした。
実戦は全く気がつかず白70から決めていき、
第3譜(71-119)
白82までで満足してしまいました。(形勢判断できていない)
これでは上辺の黒地が大きくまとまり白が大変な碁です。
最終的な敗着は白98で何が何でも99に伸びないとヨセ勝負にすらなりません。
黒119まで大差の負け碁です。
打っている時はいつのまにか大差で悪くなっていることに動揺して、投了する機会を失ってしまい、白10目半負けを並べてしまいました・・・。
結果的にかなり雑な碁を打っていたのですね。
自分の弱さを再認識させられました。
いつかリベンジしたいです。
今後に向けて
ここ最近自分の碁がかなり変わってきている気がします。
やはりAIを使った勉強を重点的にやっているからなのでしょうか。
少なくとも今までと違い、教科書通りの碁以外も打てるようになってきたという成長は感じています。
もっと強くなるためにいろいろ試せることはどんどんやっていき、自分の碁の幅を広げていきたいですね。