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「風と刻(中)」~橋本詰碁と碁界の歴史

投稿日:2017年7月10日 更新日:

地力をつけられる詰碁集

こんにちは!!
今回紹介するのは、松籟社【出版】、本宇太郎【著】
「風と刻(中)」です。

のシリーズになります。
他シリーズ同様に、詰碁と橋本プロの人生記が主な内容になっております。
ちなみに中巻の人生記では呉清源プロが登場します。
他にも戦時中での囲碁界の様子を詳しく知ることができます。
なかでも本因坊のタイトルを得たものの多くの問題に直面した橋本プロの生き様を書き記した文章は、詰碁の問題を解く事を忘れるほど面白いです。
当時は本因坊のタイトルを所有していた橋本プロは関西棋院所属。
この時代の関西棋院と日本棋院は対立しており(この経緯についても詳しく書かれています)、本因坊のタイトルを日本棋院の棋士の取られることは、主導権を奪われるに等しく今後関西棋院の棋士がタイトル戦予選に出場することさえ保証されかねない恐れがありました。
そんな中最強の刺客として現れたのがあの坂田栄男プロで、橋本プロは1勝3敗まで追い込まれますが、その後奇跡の三連勝を成し遂げたというドラマがあります。
現在では関西棋院と日本棋院の確執はなくなっており、所属している棋士同士の交流も盛んになっています。
本シリーズは詰碁の質もものすごい高いのですが、私は人生記を読む方に完全に集中していました(笑)

目次

  • Ⅰ:生きの部
  • Ⅱ:死の部
  • Ⅲ:コウの部

内容紹介

↑黒先生きの問題です。
かなりシンプルな形ですね。
実戦にはまず出てこないと思いますが、比較的読みやすい問題だと思います。

↑露骨に黒1のノゾキを利かして、黒3でピッタリ生き。
無理やり殺しにきても、白8までこれはセキ生きですね。
黒1が利くことが救いでした。


↑黒1はいいのですが続いて黒3と最大限にフトコロを広げるのは白6まで五目中手で黒死となります。
この詰碁はスペースを広げるのではなく、急所に打つのが正解なのです。

高段以上を目指す人にオススメ

基本手筋を駆使する問題ばかりで、難易度の高いものもほとんどありません。
アマ高段やそれ以上を目指す人にピッタリだと思います。
私も幽玄6段・東洋囲碁5段くらいの時にひたすら解いていました。
この時に詰碁力を鍛えていたおかげで、その後は段位も上がり県代表にもなることができたと思っています。
本書は詰碁本として間違いなく名著なのですが、絶版本にありがちな値段高騰による入手の困難さが残念ではあります。

まとめ

対象棋力:3段以上
評価:A

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