ミニ中国流特化の本
こんにちは!!
今回紹介するのは、MYCOM【出版】、林海峰【著】
「ミニ中国流の徹底解明」です。
皆さんは黒番での得意布石を持っていますか?
自分が得意としている布石を持っていることは、「自分の型」を持っていることに近いので勝つためには有力です。
布石で有力なものとして本書の「ミニ中国流」が挙げられます。
地と模様のバランスがとりやすく足も速いのが特徴です。
また戦いにも強く、プロアマ問わず大人気のシステム布石です。
私もミニ中国流はかなり長い期間愛用しており、棋書やプロの棋譜を使って研究を重ねてきました。
おかげで布石で優位になれることが多くなり、大会やネット碁での勝率も上がっていきました。
ミニ中国流を題材にした棋書は数多く出回っていますが、本書はかなり詳しくまとめており、2005年あたりまでに中韓などで打たれたミニ中国流の実戦例をほとんど網羅しています。
目次
- 序章:ミニ中国流のすすめ
- 第1章:カカリ、打ち込み対策
- 第2章:割り打ち
- 第3章:小目との組み合わせ
内容紹介
- 第1章:黒のミニ中国流に対して白の応手としてA~Fまでを解説しています。
この中で実戦で多く出現するのはAやBで、D・E・Fはほとんど見かけません。
とはいえそれらの手も覚えておくに越したことはないでしょう。
第2章のワリウチと併せて白の応手を大体この中のどれかになりますから。 - 第2章:白1の割り打ちはミニ中国流に対しての白の応手として最も多く打たれている手です。
この後黒からの応手としてA~Eまでを解説しています。
ワリウチ後の攻防は多くの変化があり、かなりの難解型も含んでいます。
とはいえここでの攻防がミニ中国流の主要な箇所といっても過言ではなく、事前研究は必須となります。
特に白の方で応手を誤ると一気に形勢を悪くしてしまう危険があります。 - 第3章:右下隅が星ではなく小目のミニ中国流はまた違った内容になります。
白がA~Eに打ってきたときの解説をしています。
最近では多くの人が左下カカリとを選択するでしょうね。
ミニ中国流を身につけよう
ミニ中国流を使いこなしたい人、逆にミニ中国流にやられている人は、本書でしっかりと研究してください。
頑張った分だけすぐに効果現れやすいのもミニ中国流を始めとするシステム布石の良い所です。
また研究するだけではなく、実戦で試してみる事が大事です。
何度も試して失敗を重ねることによって自分の血肉となっていきます。
まとめ
対象棋力:3段以上
評価:A