星の一間バサミの新定石を解説
こんにちは!!
今回紹介するのは、棋苑図書【出版】、江鋳久・芮廼偉【著】
「世界の新定石 PARTⅠ」です。
かつて日本は囲碁の先進国で、定石研究でも世界をリードしていました。
しかし韓国や中国の研究も進み、実戦で数多くの新手が試みられ、世界の新定石として認知されています。
今や日本は囲碁先進国とは言えない状況になっているのです。
日本のいち囲碁ファンとしては当然私もそれが寂しかったりします。
しかし中韓発祥の新定石は現在はたくさんあり、それらを勉強しておかないとそれだけで負けたりすることもあります。
本書はそんな世界の定石研究のうち、星の一間バサミに限定してまとめられています。
目次
- 第1型:旧定石
- 第2型:未完成定石
- 第3型:難解型の攻防
- 第4型:三々が最強
- 第5型:韓国定石
- 第6型:難解型の回避
- 第7型:勢力重視定石
- 第8型:実利重視の定石
- 第9型:小ゲイマ受け定石
内容紹介
- 第2型:白5からが当時の新定石です。
この型の基本形を知っている人は多いと思いますが、ハメ手含みの変化などもかなりあり難解型の部類に入ります。
よってこの定石を使うのなら一通り勉強しておくのが無難でしょう。 - 第4型:両側に黒の援軍があるこの配石では、黒2の三々が一番厳しい手になります。
そのためこの配石では白1の両ガカリは無理気味とされています。
とはいえこの後も白から様々な応手があり、黒も油断はできません。 - 第5型:韓国発の定石で、これもよく見る定石となります。
ここから戦いに発展する可能性もあり、定石後の打ち方を知っておかなければいけません。 - 第7型:ご存知の黒の勢力対白の実利になる定石です。
詳しくない人はここでしっかりと学んでおきましょう。
この型も難解な変化は多数あり、うろ覚えで打つと痛い目に遭います。
定石の意味と運用方法を理解しよう
単に定石を丸暗記するのではなく、なぜその定石を選択するのか、定石後の戦い方などをしっかりと理解する事が大事です。
「定石を覚えて二目弱くなり」という言葉もありますが、本来は定石を覚えることはプラスになるはず。
本格的に定石を研究すれば、棋力アップに大きく貢献するでしょう。
また定石を正しく理解できていない碁敵と差をつけるチャンスでもあります(笑)
ちなみに本シリーズは、私が本格的に新手・新型を勉強し始めたときに購入した棋書で、思い出が深いのと同時にかなり愛用していました。
まとめ
対象棋力:3段以上
評価:A