基本死活を網羅
こんにちは!!
今回紹介するのは、日本棋院【出版】、高木祥一【著】
「新・早わかり 死活小事典」です。
死活は碁の基本です。
習い始めはまず二眼の生死について教えられますし、これを無視して先に進むことはできませんよね。
そして徐々に上達するとともに死活のテクニックもより高度なものが要求されてきますが、いつまでいっても「ここでいい」という段階はありません。
つまりは碁の力=死活のテクニックといってもいいほど、死活は非常に重要な分野なのです。
死活の中でも実戦に頻出するようなものを基本死活といいます。
本書では基本死活を合計150型学ぶことができます。
目次
- 第1章:隅の死活(102型)
- 第2章:辺の死活(48型)
内容紹介
↑白先生きの基本死活です。
実戦にも出てくることも多い超有名な形です。
理想を言えばすべての変化を暗記しておきたいところであります。
↑白1とフトコロを広げようとすると、すかさず黒2の急所を打たれ頓死してしまいます。
白5と打っても黒6で次にaとbが見合いで死んでいますね。
黒2でうっかり4と抑えてしまうと、白2と打たれてコウに持ち込まれてしまいます。
もっともそれでも無条件生きのところをコウにしているので白が良くないのですが・・・。
↑この形は白1が急所で無条件生きにすることができます。
黒2には白3がまた急所でしっかりと二眼を確保しています。
この生き方は必ず覚えておいて欲しいほど、実戦でも詰碁でも頻出するのです。
↑黒2と飛ぶのは筋ではあるのですが、白2が冷静で黒4は仕方なく白5まで生きることができます。
白3で慌てて5と打つと、黒aで頓死なのはいうまでもないですね。
形で覚えてしまおう
基本死活の有力な勉強法に、死活パターンを形で覚え込んでしまうものがあります。
私もこの方法で基本死活を身に付けました。
もちろん実戦に現れる死活がこれ一冊の内容で解決するわけではありませんし、そもそもそれらすべてを覚えることは不可能です。
しかし実戦に現れる死活の大部分は、基本死活から派生する応用形になっているはずです。
実戦で遭遇するたびに、いち」から考えるような無駄なことは必要なくなるわけですね。
基本死活の習得は碁の上達には必須であり、避けていては他の分野の勉強を頑張ってもなかなか効果が上がらないでしょう。
特にアマ高段者以上を目指したい人はこのことを胸に刻んでおいてください。
まとめ
対象棋力:初段以上
評価:A