定石はずれの対策本
こんにちは!!
今回紹介するのは, 土屋書店【出版】、大竹英雄【著】
「定石はずれのとがめ方」です。
初段前後の棋力になると、基本定石の20や30くらいは知っていることでしょう。
問題は知っている中身の質です。
相手が定石はずれの俗筋を打ってきたときに、しっかりと咎めてこそ基本定石を知っているといえるのです。
定石はずれが出てくる背景も単純ではなく、相手が定石外れと知りながら意図的に打ってくる時や、定石はずれを打つ方も打たれる方も、定石のつもりで打っていて気がつかないケースなどもあります。
本書では定石はずれの咎め方をテーマにしています。
目次
- 第1章:定石はずれとは?
- 第2章:星の定石はずれ(29題)
- 第3章:小目の定石はずれ(31題)
- 第4章:高目・目はずしの定石はずれ
内容紹介
- 強引な切りだ:白1・3は定石にはない打ち方です。
こんな横暴はしっかりと咎めなければいけません。
しかし周りの配石が例えば白の援軍だらけの場合はこの手が有力になることもあります。
そこまでの条件が揃うことは滅多にないのですが、一応頭の片隅に入れておいてください。 - 力自慢ごのみ:これは私も昔ハメられたことのある型です。
黒が無理形なのですがかなり長手順で難解です。
他のハメ手本にも載っているくらい有名な型なので、覚えておいて損はないでしょうね。 - シチョウで取る筋:ツケヒキ定石の手抜きからできる形なのですが、黒1・白2の時に黒3・5はシチョウ黒よしの時の手法です。
そうではない時は黒の無理筋になるので注意しましょう。
また白の側でいえば、黒3・5が成立するようなシチョウ関係の時は白2と打つ手はあまり良くないと覚えておいてください。 - 力自慢の俗筋:高目定石の途中ですが、白1・3.・5とはこれまた如何にも俗筋ですね。
シチョウが黒良ければ白を潰すことができ、悪くても互角以上のワカレにすることができます。
こういう手を咎めることができれば、自信をもって打つことができますし碁はさらに楽しくなるでしょう。
俗筋撃退は上達への近道!
俗筋を打たなくなり、また打たれたら反撃できるようになれば、アマ高段者も近いでしょう。
定石を真の意味で理解するためにも、定石はずれの咎め方を勉強する価値はあります。
ネット碁や碁会所の筋悪の力自慢に痛い目に遭わされ続けている人は、彼らを撃破するためにも是非本書を読んで力を付けてください。
まとめ
対象棋力:初段以上
評価:B